胃腸風邪の症状

胃腸風邪、それは風邪と名は付くが風邪の症状とはほど遠いです。この胃腸風邪の原因は細菌性・ウイルス性による感染、寄生虫に分かれます。細菌性のものはおなじみの病原性大腸菌や腸炎ビブリオなど、ウィルス性はノロウィルス、ロタウィルスなどになります。寄生虫によるものは割合としては低いです。胃腸風邪という名のほか、別名感染性胃腸炎、嘔吐下痢症などとも呼ばれますね。冬に大流行し、お医者さんから「おなかにくる風邪ですね」と言われるの胃腸風邪はノロウィルス、ロタウィルスによるものがほとんどです。嘔吐を伴うものはロタウィルスの場合が多く、例年1月から2月が流行のピークです。ノロウィルスはカキやシジミなどのいわゆる二枚貝の食材を食べた場合によく感染します。どちらの胃腸風邪の症状も、嘔吐と下痢を繰り返す事が特徴です。子供がかかった場合の方が症状は重くなります。赤ちゃんの場合も同様です。全身管理に気を配って下さい。まずは何の前触れもなく嘔吐が始まり、少し落ち着いたところに下痢が襲ってきます。この下痢も通常の下痢ではなく、ほとんど液体状態の便になります。嘔吐は大体1日〜2日、下痢は1週間くらい続きます。他の胃腸風邪の症状としては発熱、咳、鼻水を伴う事もあります。

胃腸風邪の防止方法

胃腸風邪の原因にノロウィルス、ロタウィルスによる感染がありますが、胃腸風邪にかからないように対策するにはこれらのウィルスを生活の中から徹底して除去してしまう事が大切になります。次亜鉛酸ナトリウムが有効です。これを含む洗剤はいわゆる塩素系消毒液、つまりハイターやキッチンハイターです。塩素系消毒液を水で薄め、キッチンや食器類をマメに消毒する事が胃腸風邪を防止する有効手段の1つになります。どの程度に薄めればよいか、ですが、500ミリのペットポドルを用意します。そこに水を入れ、キャップに入れたハイターを混ぜます。キャップの容量は約5ミリリットルなので、500ミリのペットボトルに入れると100倍の希釈になるんです。そしてこれを2倍に薄めるとちょうど良い濃度の消毒液になります。国立感染症研究所によると、胃腸風邪の原因となるこれらの菌の消毒に効果的な次亜塩素系消毒液の濃度は200ppmとされていますが、この作り方でOKです。この液に浸したキッチンペーパーなどで床を吹いたり台所を拭いたりすればOK。

胃腸風邪の対策

胃腸風邪かかってしまった場合、下痢がひどかったり、吐き気のある間は無理に食事を摂ろうとせずに、おなかを安静にすることがもっとも重要な治し方です。胃腸風邪は胃腸炎を起こしていますので、その状態では無理に食べても消化不良を起こし、よけいに吐いたり下痢をしたりしてしまいます。水分は塩分と糖分の入ったもの(スポーツ飲料など)を、少量ずつ摂りましょう。ここで重要なことは、急にたくさん飲まないことです。急にたくさん飲むと、かえって気持ち悪くなったり、おなかがぐるぐるして、下痢がひどくなってしまいます。少量の水分でも吐いてしまう場合は、脱水のために点滴が必要になることもあります。2007年は胃腸風邪が大流行しましたが、2008年も流行の兆しを見せています。しっかりした胃腸風邪への対策をとり、予防をしていく事が大切です。最近は漢方薬で治す方もいるようですが、赤ちゃんや子供の場合はすぐに病院に行って対処するようにして下さい。

Copyright © 2007 胃腸風邪の症状と食事について